向き不向き
先月の入国制限解除もオミクロン株によりほんの一瞬の出来事となってしまい、本人たちも受け入れ企業側も、在留許可が下りている外国人人材の来日をまた引き続き待つしかなくなってしまいました。
そんな状況下から、特定技能外国人人材においては、現在日本在住の求職者に対して依然大変なニーズがあります。
私たちの会社アルベンスでは、農業部門で特定技能外国人を直接雇用しており、そして同じく私が代表をしている提携会社で特定技能外国人人材を求人中の企業様へ紹介し(2022.1.1より紹介事業開始)、そして登録支援部門では特定技能外国人人材の支援事業も承っています。
実際雇用し、また国内外から求職中の様々な特定技能候補者の方々を面接し話しをしてきたりして、今切実に思うことがあります。
技能実習生とは異なり、雇用する、される側双方にとって、良好なご縁となる人材のタイプには向き不向きが顕著にあるということ(もちろん受入企業側にもあります。今回は人材側についてお話しさせてください)。
大前提として、受け身の性格の方には向きません。
私は面接時に必ず確認するポイントがあります。
それは自分の持つ物事の判断基準があるかどうかです。
直面した問題を解決し課題を乗り越えられる力、何が起きても自分の責任で乗り越えようとする力に直結するからです。
そして、自分自身の判断基準を持つことは、まわりの目や世間体に左右されず自分で自分を満たせることにもつながります。
向いているタイプを一言にまとめると、精神が自立している、ということです。
あくまでも私の経験上のデータですが、今まで面接等でお話しをしてきた候補者の皆さまは、ほとんどの方がクリアしていますし、実際就職後も活躍されています。
一方そうではない人材の方々は、特定技能として就職後、本当にトラブルが多いです。
自分の事が自分できず、教えても覚えようとせず何度も同じことを安易に頼って来ることが多い(「やり方」は何度でも説明しますが、自分の事は自分で動くよう促します)。
そのような方は共通し、話しを聞いてくれない。というより「聞けない」の方が正しいかもしれません。
そして最も困った点が、自身の問題であるか、まわりが問題であるか区別せず、自身の問題であることを振り返ることが出来ないため、職場や同僚などに対しやみくもに文句を言ってきたりして、いつも問題を抱え、結果まわりに悪影響を与えます。
現場の生産性は少なからず低下しますし、私の会社では、現場が一時ストップしてしまい業務妨害にまでに発展させられたこともあります。
技能実習制度とは全く異なり、特定技能外国人は「労働者」ですから、良縁になる、ならないは、雇用する、される側の意識次第なのだと思われます。
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